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対談 横内正さんと

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西洋医学と東洋医学を融合したマルチコンダクター的な医療を目指す

院 長 久加晴茂
ゲスト 横内正
(俳優 水戸黄門初代格さん )

横内 木材を多用したとても落ち着いた雰囲気のクリニックですね。
これはお年寄りに喜ばれるでしょう。

久加 ありがとうございます。
患者様の中には化学物質に敏感な方もいらっしゃいますので、建築用材にはアレルギーの少ないものを使用し、また自然光を多く取り入れられるように工夫をしました。

横内 開院はいつですか?

久加 2005年の11月です。年齢的にはやや遅い開業ですが、これまでの経験で得た知識や技術を生かし、そのすべてを地域の皆様に提供することでお役に立ちたいという思いから開院に踏み切りました。

横内 強い思いを保っての開院なんですね。
これまでの経緯をお聞かせ下さい。

久加 私は少し変わり種でして、まず薬学部で漢方薬を学び、それを実際医療現場で役立てたいと思い医学部に入学し直して医者になりました。そして呼吸器内科を専門として高松平和病院を初め各地で勤務医を経験させて頂きました。
その中で漢方薬の知識を生かした医療の実現を目指してみたのですが、一般病院の中ではなかなか難しいものがありまして、それなら自分で思い通りの漢方をやってみようと考えた訳なんです。

横内 なるほど。西洋医学と東洋医学の融合を目指されたわけですね。

久加 ええ、そうです。
西洋医学の薬を用いる一方で、西洋医学では治せないような訴えを漢方薬で改善するという治療法をとっています。
西洋医学と漢方医学のお互いの良い特質を治療に生かしたいと考えているわけです。

横内 漢方薬がよく効いたという患者様、たとえばどんなご病気の方がいらっしゃいましたか?

久加 がんの術後で化学療法をしておられる患者様がいらっしゃいます。
抗がん剤の副作用で食欲無く、強い貧血があり、皮膚がガサガサになったという方ですが、十全大補湯という薬で食欲が出てきてずいぶん元気になられました。
またMRSAというあらゆる抗生物質が効かない細菌をもった誤嚥性肺炎を繰り返す患者様。この菌は抗生剤を他種類、長期間つかった、体力の弱り切った患者様に出てくるものなんですが、補中益気湯と半夏厚朴湯という薬を合わせて飲んで頂いてから飲み込みもよくなり栄養状態も改善できていつの間にかMRSAも消えてしまいました。
その他、インフルエンザは急性の病気では漢方薬はあまり効かないのでは、と思われがちですが、特効薬といわれているタミフルより漢方薬を飲む方がずっと早く楽になります。
それから習慣性下痢や胃腸病、女性の冷え性・更年期障害、アトピー性皮膚炎、にきび、花粉症、前立腺肥大症、頻尿などよく効きますよ。
西洋薬の投与を受けていても効果が不十分だったり、副作用で内服が続けられない方、妊娠中や授乳中で子供さんへの薬の影響が心配なかたなど漢方薬を飲まれるのが良いですね。

横内 なるほど、まさに西洋医学と漢方医学のコラボレーションで治りにくい病気も治していけるわけですね。
ところで漢方薬というとエキス剤と煎じ薬とがあると思いますが、先生はどちらもお使いになるんですか?
煎じ薬は高価だというイメージがあるんですがいかがでしょうか。

久加 大部分の患者様には飲みやすいエキス剤で処方していますが、病気によって微妙なさじ加減を要する場合やエキス剤では十分な効果を期待できない場合は、何種類もの薬草を刻んで混ぜた煎じ薬をお出しします。
漢方薬を煎じるのは確かに多少面倒なんですが効果は確かです。
気に入って頂いた方はいつでも煎じ薬で、といっておられますね。
当院では、エキス剤も煎じ薬もすべて保険適応内で処方していますので安心しておいで下さい。
漢方薬を使いますと、西洋医学の薬を何種類も組み合わせるよりもずっと薬の数を減らせますので、結局安くなることが多いですよ。

横内 身近に漢方の達人がおられると患者様としては安心してなんでも相談できますね。

久加 これからも患者様との距離を縮め、地域の皆様が気軽に健康相談にきて頂けるようなクリニックでありたいと思います。

横内 鍼灸師の免許もお持ちだそうで、西洋医学・東洋医学どちらにも精通された心強い守り手の誕生ですね。
今後のご活躍を期待しています。